The World of Macelandia マケランディアの世界
かつて、この世界の中心に
「マケランディア」と呼ばれる大陸があった。
光の神を信仰する勢力と闇の神を信仰する勢力は、
大陸の覇権をかけて幾度となく戦った。
長きに渡る死闘の末、光の妖精ルミールは、
暗黒王シオーゼを「白夜岬」の洞窟に封印した。
この戦争は「マケラキ大戦」と呼ばれ、伝説となった。
それから500年ーー
平和な時代が続いていた光の王国アシッドガルドで、
不吉な預言がささやかれるようになった。
月が日に重なりし時
暗黒の王、長き眠りより目覚め
闇の軍を率いて立ち上がらん
光と闇、二大勢力の因縁の戦いが、
今再び幕を開けようとしている…
マケランディア大陸地図
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1 Kiyosheimr キヨスヘイム
マケランディア大陸から西へ約200kmの地点に浮かぶ孤島。
妖精族の故郷であり、マケランディアの歴史上もっとも古い都がある。
特殊な魔力によって守られているため、妖精の船以外では辿り着くことができない。
聖剣士アオケンが持つ聖剣アキュバンダルは、この地でしか産出されないケンジウムという金属で作られている。 -
2 Nightless cape 白夜岬
マケラキ大戦で敗北した暗黒王シオーゼが封印された岬。
真夜中でも陽が沈まないため、光の魔力を最大限高めることができるパワースポットである。 -
3 Kattgarðr カットガルド
マケランディック語で「カット=猫」「ガルド=庭園」を意味する。
へき地のため外敵からの侵略をまぬがれ、自由気ままな猫たちの楽園として栄えた。
温暖な気候で、海産物が豊富。
猫男爵ケットシーの出身地である。 -
4 Maceraki マケラキ山
標高7000mを超えるマケランディア最高峰の山。
光の男神マケラの肩甲骨からできたと言われており、古代から神々の宿る山として信仰の対象になってきた。
天界の鉱石マケラティスで作られた石碑が山頂に立っていたが、500年前に人間族の戦士によって破壊された。それによって、光と闇のバランスが崩れ、マケラキ大戦が勃発した。 -
5 Okani Wood オカニの森
マケラキ山脈のふもとに広がる森林地帯。
非常に広大で、起伏にとんだ地形のため、多種多様な動植物が共生している。運が良ければ神獣ユニコーンに出会うこともある。
森の西側を流れるオカニ川とウラニ川に挟まれた地域にオカニ村がある。
「オカニ」とは、古代神話集「マケランディック・サーガ」に登場する少年の名に由来する。 -
6 Isle of Darum ダルム島
マケランディア大陸から南へ30kmに位置する島。
かつては海上貿易で繁栄したヴァイキングの町が存在したが、ワカランディア地方からの侵略者によって滅ぼされた。怨念を残して死んでいったヴァイキングたちの亡骸が、ヘル・ソルジャーとなって現世をさまよっている。
島の名前は、発見者である「ダルム・コダヌトゥス」の名から取られた。 -
7 Helberg ヘルベルグ
冥界への入り口となる死の山。
死霊使いになるためには、ここで長きにわたる苦行を乗り越えねばならない。
その昔、ケルベロスが番犬として飼われていたが、甘いパンに釣られているすきに、冥界からの脱走者を逃してしまった。それによって、闇の女神ヘルの怒りをかい、地下洞窟の奥底に突き落とされた。 -
8 Wakalandia ワカランディア
マケランディアの外の世界。広大な砂漠がひろがる不毛の地である。
砂漠の遥か東に高度な文明が存在しているという噂がある。しかし、新天地を求めて旅立ち帰った者はいない。
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マケランディア創世記
はじめに無があった。
無は実態を持たなかったが、
意思を持っていた。
無は自らを増やす方法を考えた。
そして、光と闇に分かれた。
光と闇の神は、
互いの領域を侵さない約束のもとで、
それぞれ天と地を支配した。
光の神は、
善きものを創造し、
悪しきものを破壊するために、
火と風を生み出した。
闇の神は、
すべての生き物が産まれ、
やがて還っていく場所として、
水と土を生み出した。
このとき、
超大陸マケランディアが誕生した。
光の神は自らの分身として
妖精族に命を吹き込んだ。
闇の神は自らの心を
魔族に宿らせた。
そのあと、
母なる海と父なる大地から、
光にも闇にもなびく心弱い生き物が産まれた。
すなわち、人間と獣である。
神々は、世界の均衡を保つために、
天界の鉱石「マケラティス」によって造られた石碑を、
なにびとたりとも決して登ることのできない
マケラキ山の頂に立てた。
そこには、神々の叡智が記されていた。
天地創造から1万2000年が経った頃、
神々すら予期しえなかった事態が起きた。
人間族で最も屈強なひとりの戦士が、
幾多の挑戦を経て、
ついにマケラキ山の登頂を成し遂げたのである。
彼は神々の山を制覇した証として、
マケラティスの石碑を剣で砕き、
その一部を地上に持ち帰った。
人間は知らなかったのだ、
その石が世界の均衡を保っていたことを…
「マケランディック・サーガ」第一章より抜粋